“世界各地で行われたCS60の
ボランティア活動を収録した
「BETTER TOMORROW」が発売!”
CS60創設者の西村光久はCS60で一人でも多くの人を救いたいという想いを胸に、日本を飛び出し世界各地へ訪問施術するボランティア活動を行っています。日本人以外にも、CS60は受け入れられるのか?不安と期待が入り混じる挑戦の様子が著者高城剛氏によって一冊の本にまとめられました。
フランチャイズ会員の皆様には東京大学教授神馬征峰氏の推薦文が掲載されたケース付き紙の書籍を20%OFFでお買い求めいただけます。是非この機会にご自身の店舗や大切なお客様のためにお求めください。
書籍ケースには、
東京大学教授 医学博士 神馬征峰氏
の推薦文が掲載!
「もうだめだ……」
と、あきらめている人が世界にはあふれている
「あきらめなくてもいいんだよ」
と、いうことを伝えるために
1人のヒーラーが日本から世界へと旅立った
そして世界のあちこちに
癒すことの喜び、
癒されることの喜びが満ちあふれた
CS60とは何か?
定義から始めてはだめだ
無垢なきもちで受け入れた人たちが
おどりだし、とびはね、わらいだした……
うたがいようのない事実
そこから定義は始まる
CS60は今もなお進化している
よりよい明日のために
初めて紹介されて伺ったのは、都心から程遠くない私鉄沿線の寂れた駅から5分程のところにある蕎麦屋だった。絶え間なく続く移動により慢性的な腰痛に悩まされていた僕は、古今東西、あらゆる治療法やトレーニングを試み、噂を聞きつけては世界中の名医を訪ね歩いたが、一時は改善するものの完治には程遠い状態の日々を送っていた。
そんな折、凄い先生だと聞かされ訪れた先が、失礼ながらも街角の蕎麦屋だったのは正直拍子抜けした。店内に入ると、カウンターを抜けた小さなスペースで、大柄な男性が金属球を握り、汗だくになって患者の体を擦っている。男性が着用していたポロシャツのせいか、まるでなにかのスポーツの試合のように思えたが、僕も大人しく順番を待ち、ついに施術が始まった。
悪い箇所に当てると激痛が走る。そうは聞いていたが、まさかこれ程とは! だが、終わってみると不思議な爽快感があった。この日を境に、僕はこの蕎麦屋、別名「CS60サロン」に興味もあって通うことになる。
ある日、ウェイト・トレーニングで過酷に追い込んだこともあって、ギックリ腰になってしまった。ジムに併設された鍼灸の施術を受け、ベテラン・ストレッチャーの素早い手当もあったが、ヨロヨロ程度にしか歩くことができず、苦痛の日々が始まってしまった。そこで「CS60サロン」へ緊急訪問してみると、5分も経たずに固まった筋肉がほぐれ、身体が軽くなる気分を確かに味わえたのだ(もちろん驚く程の激痛を伴ったのだが)。
いったい、「CS60」とは、なんなのか?
開発者の西村光久氏によれば、金属球のなかにある簡易かつ特殊なシステムで、体内の細胞に働きかけ、ミトコンドリアを活性化するツールが「CS60」だという。開発からわずか10年も経っていないので、数千年を誇る鍼灸のような積み上げられた経験則もなくエビデンスも少ないが、僕や口うるさい友人たちの多くが、今までにない変化を感じた人が少なくなかった。なかには、長年の不調が軽減したという友人もいる。
ただし、まったく効果がなかった人もいて、その理由は僕から見るに大きくふたつある。ひとつは、健康体である人。これは、悪い箇所がないので効果が現れない。当たり前の理由だ。もうひとつは、初めから疑ってかかる人。なにも効果がない砂糖玉を特効薬と信じることによって、実際に効果が現れる現象を「プラシーボ効果」というが、効果があると科学的に認められている薬を、信じて飲む人と信じずに飲む人では、効果が大きく異なることは、もはや近代医学でも異論がない。人がなにかを信じる力は想像以上に強く、なにかを否定する力も同様に強い。この「信じる力」が、難病患者を治す可能性がある医学の最後の砦「量子医療」の中心的概念に他ならない。
世界の構成要素となる単一不可分の微細な「原子」より小さな「量子」は、僕らが知っている一般的に「科学的」と呼ばれる「物質」とは振る舞いが異なり、粒子性(物質の性質)と波動性(状態の性質)を併せ持つ特殊な存在だ。ここでは、物質が中心的な僕らの世界では起こらないような現象が生じる。この「量子」を研究するのが「量子力学」で、これを医療に応用しようと考えたのが「量子医療」や「量子ヒーリング」である。
量子は、その性質に「粒」と「波」を併せ持つが、この「波」に着目したのが、フランスの物理学者のルイ・ド・ブロイや、彼の唱えた「ド・ブロイ波」の考え方を発展させ、今日の物理学の量子力学における基礎方程式「シュレーディンガー方程式」を作り上げた理論物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーだ。
シュレーディンガー方程式の解は一般的に波動関数と呼ばれるが、21世紀初頭でも未解明な点が多く、いくつもの「解釈」を得たに過ぎない。そのうちのひとつが、「エヴェレットの多世界解釈」である。エヴェレット解釈では、すべての物事はいくつも重なり合った状態にあり、観測によって、「A を観測した観測者」と「B を観測した観測者」の重ね合わせ状態に分岐する(宇宙全体が並行して分岐するわけではない点で、並行世界の概念とは大きく異なる)。分岐した後には「A を観測した観測者」、または「B を観測した観測者」のどちらか一方しか残らないため、矛盾は存在しない、という考え方だ。実に難解だが、今以て科学やテクノロジーの粋を集めた現代社会でも、未解明なことは多い。そのひとつが、身体や生命である。
「CS60」によって、長年にわたる不調の悩みが軽くなった様子を目撃したこともあれば、まったく効果がなかったことを鑑み、これにエヴェレット解釈を応用すれば、すべての物事はいくつも重ね合わさった状態にあるので、「長年の不調を克服した自分を観測した観測者」と「効果がない自分を観測した観測者」の重ね合わせ状態に分岐したのかもしれない。僕のぎっくり腰が、わずか5分でほぐれた気分になったのも、「ぎっくり腰が軽くなった自分を観測した僕」と「ぎっくり腰がたいして改善しなかった自分を観測した僕」の重ね合わせ状態の分岐によるものかもしれない。病は気からなど大昔から言われるが、この明確な回答は、いまだない。
だとしたら、「CS60」が劇的に効く人とそうでない人の分岐は、どこにあるのだろうか?
もしかしたら、巧みな催眠術の一種で、蕎麦屋すらも装置の一部に過ぎなかったのかもしれない。そう考えれば、日本語の通じない世界で、装置がない場所であれば、ほとんど効果が望めないはずだ。
いっぽう、もし「CS60」が、いままでにない「量子ヒーリング・ディバイス」だと仮定したら、観測者による分岐は、物理的空間に大きな違いを及ぼすことになるに違いない。果たしてそれは、言語を超えるものなのだろうか?そう考え、世界の隅々にまで赴いてボランティアで困っている人々を助ける西村光久氏に一年かけて同行し、この目で真偽を確かめたいと考えた。
量子ヒーリングのフォト・ルポルタージュ。
おそらく世界初の試みに、半信半疑ながらも心をときめかせながら、世界を共にすることにした。
BETTER TOMORROW。
果たして、今日より良い明日は、世界の人々に訪れるのだろうか?
著者 高城 剛