
- 2025/11/20
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Newsletter Vol.346
CS60インタビュー 言語聴覚士・田中絢子さんが感じた 「CS60×リハビリ」の可能性 -

今回インタビューしたのは、CS60のFLで、失語や嚥下のリハビリに携わってきた言語聴覚士・田中さん。「医療とケアのあいだに橋を架けたい」という田中さんの言葉をお届けします。―今日はお時間をいただき、ありがとうございます。
田中さんは医療関係者ですよね。田中:私はリハビリ職のひとつ、言語聴覚士です。
理学療法士が「立つ・歩く」など身体機能、作業療法士が「日常動作や作業」なら、言語聴覚士は「話す・飲み込む」などコミュニケーションと嚥下の分野を担当します。
脳卒中の後遺症で発音が難しくなったり、失語で言葉が出てこない方の練習、そして高齢の方に多い誤嚥性肺炎のリスクを下げる嚥下訓練などを行います。
終末期の方に関わることもあります。―話したり食べたりする行為は、人の尊厳に直結しますよね。
田中:本当にそう感じます。最期でも「少しでいいから味わわせてあげたい」というご家族の思いは強いです。口から食べることを支えるのは、私の中でも大切なテーマでした。
―自分の職業として、どうして言語聴覚士を選んだのですか?
田中:中高の頃から将来を考えても「これだ」というものがなくて。
母の知り合いが作業療法士の学校に行ったという話を聞いたとき、言語聴覚士という仕事があると知って、本屋で調べたら直感的に惹かれました。
人は言葉で考え、コミュニケーションを取りますよね。そこを支える仕事って素敵だなって。―CS60と出合いは何がきっかけだったのでしょうか。
田中:2022年の夏ごろ、インターネットでCS60の動画を見かけて存在は知っていました。あるとき友人と話題になって、少し調べて、家族で大阪の無料施術会に行ってみたんです。そこで購入した先生の本を読んで、「これは本物だ……」と感じました。
その後調子の良くなかった母をサロンに連れて行って施術を受けたら、真っ白だった顔色がふっとピンクになって、表情が明るくなって。
自分も施術者になりたいと思いました。―その頃の田中さんの働き方は?
田中:出産育児でいったん仕事を離れて、ブランクがありました。ちょうど「復帰をどうしよう」と考えていた時期で、家でもできることがあれば……という気持ちもありました。
医療や介護の現場では、「痛みやしびれがつらい」という訴えを本当に多く聞きます。
でも私にできるのは先生にお伝えすることくらいですし、なかなかそこが解消されないこともあります。
痛みが強いと体を動かすのも辛いと思います。
「何か、別の角度から助けになれるものはないか」と探していたときに、CS60に出合いました。―「CS60でリハビリの下地を整える」というイメージですか。
田中:はい。痛みやしびれが緩和されている状態で、動作の練習や嚥下の練習ができたら、きっと効果は上がる。
自分で身体を整える力(回復力)を引き出していくのがリハビリだと思うので、そこにCS60が重なったら、とてもいい循環が生まれるのではと。
病院でのリハビリは集中的に受けられる期間に限りがあって、「ここからは維持ですね」と言われることもあります。
でも、人それぞれのペースがある。希望が持てる選択肢は多いほうがいい、ずっとそう思ってきました。―医療現場で、「CS60によるケアを加えたい」という想いもあったのでしょうか?
田中:実は面接で、理事長先生の前でCS60を少し試させてもらったことがあるんです。
代替医療に関心のある先生で、リハビリ部門のトップの方も同席されていて、「リハと組み合わせたら良さそうだね」と言っていただけました。
勤務条件が合わずご縁は流れてしまいましたが、「こういう病院もあるんだ」と分かっただけでも大きな収穫でした。―学会での出展もあったと伺いました。
田中:はい。医療の先生方が集まる場にCS60が入るのは初めてに近かったと思います。
受け手のスケジュールもタイトなので爆発的に多いわけではないですが、「昨日受けて良かったからまた来たよ」と言ってくださった先生もいました。
「院内に入れたらいいね」と肯定的な声もあって、とても嬉しかったです。
緩和ケアの学会にも、もし出展できたら喜ばれるはず、とも言っていただきました。―現在のお仕事は?
田中:週に数日、総合病院で言語聴覚士として働きながら、自宅の一室でCS60を細々としています。
脳梗塞の方をモニターのような形で継続していて、退院時は「歩行は実用的ではない」と言われていたのが、今は杖を使って歩けるようになりました。
CS60の施術日とは別日で訪問リハも続けておられるのですが、ご本人はCS60を受けると身体が整う感覚があって、その上でリハビリを受けるととても良い」と感じてくださっているようです。
距離の都合もあって、私の訪問は月2回行けたら、というペースです。―医療の現場で感じる「選択肢」という言葉が印象的です。
田中:私は「何で良くなるか」は人によって違って良いと思っています。医療を受けながらでも、「これが自分の身体に合う」と感じるものは自由に取り入れていい。
いいとこ取りで元気になれたら、それが一番です。選択肢があること自体が希望だし、誰かの選択を尊重できる自分でありたい。
医療だけでなく、広い意味でそんな社会になっていくといいな、と最近特に思います。―ありがとうございます。最後に、今後の夢を。
田中:医療・介護の現場で必要としている方にも届く形で、CS60とリハビリを橋渡ししていきたいです。病院の中にCS60が当たり前にある未来―そんな風景をいつか見たい。
私自身は医療という土台とCS60の実践を重ねながら、できることを丁寧に続けていきたいです。(おわり)
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