
- 2026/02/26
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Newsletter Vol.360
CS60ニュースレター 半信半疑から、確信へ――目の前で起きた変化 山口陽子さんインタビュー(第2回) -
「何か、売りつけられるかもしれない」と疑っていたはずの出会いが、次第に「確かめたい」という気持ちに変わっていく。山口陽子さんが語るのは、学校現場で目の前に起きた幾つかの変化でした。そして、その連鎖がCS60への確信を深めていきます。

― 前回は、西村先生との最初の出会いまでお話しいただきました。そこから、どう変わっていったのでしょうか。
山口:正直、あのときは「不思議だな」という感覚でした。怪しいかもしれない、でも肩は軽い。じゃあこれは一体何なんだろう、と。それで終わらなかったのが、学校での出来事なんです。当時、夫が学校で働いていて、生徒たちの様子もよく耳に入っていました。ある生徒が、急に体が思うように動かなくなってしまったんです。もともと元気な子だったのに、声も小さくなって、学校にも来られなくなって。
― 原因はわからなかったんですか?
山口:はっきりしない部分もあって、周囲も本当に心配していました。そこで、西村先生に来ていただくことになったんです。親御さんも「できることは何でも試したい」という思いだったと思います。施術は二時間ほどだったと聞いています。特にお腹まわりを丁寧に触れていたそうです。最初はほとんど声も出なかったのに、途中で「痛い」と声が出たとそれだけでも、周囲は驚いたそうです。反応があった、という意味で。
ーよっぽど元気がなかったんですね。
山口:そして終わったあと、自分で立ち上がって、ゆっくりですが階段を上ったと聞きました。翌日から学校に来られるようになった、と。もちろん、それを「治った」とは言えません。でも、目の前で「動きが変わった」ことは事実なんです。それが一つ。もう一つは、部屋にこもってしまっていた生徒のことです。もともと積極的だった子が、いろいろなことが重なって学校に来られなくなっていた。
その子も西村先生に会うことになりました。施術後、お母さんに「今からホームセンターに行って、プランターと土と花を買いたい」と言ったそうなんです。― 急にやる気が出てきたということでしょうか?
山口:そうなんです。何かを「やりたい」と自分から言い出した。そこが大きかった。それから少しずつ学校に顔を出すようになって、行事にも参加して、次のステップへ進んでいきました。私はその様子を見ながら、「これは体だけの話じゃないのかもしれない」と思い始めました。さらに別のケースでは、家庭の雰囲気まで変わったことがありました。施術を受けたのは子どもさんだったのに、お父さんも明るくなって、家の空気が軽くなったんです。
― 不思議ですね。
山口:こういう出来事が重なっていくと、最初の「怪しいかも」という感覚は、だんだん薄れていきました。私たちも、いろいろな人を紹介するようになりました。もちろん、誰にでも勧めるというより、「今この人に必要かもしれない」と感じたときに。紹介した方の中には、「これは何なんですか」と本気で驚く人もいました。「自分の命を救ってもらった気がする」とまで言う人もいて。
私はそこで、少し冷静になりました。「救う」とか、「治す」とか、そういう言葉は簡単に使ってはいけない。でも、その人の中で何かがほどけたのは確かなんだ、と。― 山口さんご自身の見方も変わっていった?
山口:変わりましたね。最初は「効果があるのかないのか」という目で見ていました。でも、だんだん「その人がどう変わるか」という目で見るようになりました。表情が柔らかくなる。言葉が前向きになる。体の動きがスムーズになる。家族との会話が増える。そういう「小さな変化」が積み重なっていくのを、私は何度も見ました。だからこそ、「これは一体何なんだろう」と、ますます知りたくなったんです。
― そこから、ご自身も研修を受けられたんですか?
山口:はい。最初は見ている側でしたが、やがて自分でも学びたいと思うようになりました。娘たちも、「これはすごい」と感じて、のちに研修を受けました。家の中でも、お互いにケアし合うようになっていきました。でも私は、西村先生のように「ここだ」と一瞬で変えるようなタイプではないんです。むしろ、じんわりとあたたかくなるような、帰るときに「なんだか気持ちが軽い」と言ってもらえるような、そんな施術が自分には合っていると思っています。
― 「整える」という印象ですね。
山口:私はよく「チューニング」という言葉を使います。楽器が少しずつ音を合わせていくように、人の体や気持ちも、少しずつ整っていく。そのお手伝いができたらいいなと。そう思うようになったのは、あの蕎麦屋での出会いから始まった連鎖があったからです。偶然の高速バス。二年越しの電話。おかみさんのひと言。そして厨房から出てきた西村先生。
あのとき、もし一つでも欠けていたら、今の私はいなかったと思います。(続く)
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