佐藤昌史・彰子さんは関西でいちはやくサロンをオープンされました。九州や関西地方から会員さんが大勢訪れる中、どんなふうに技術を磨いていったのか伺いました。
―佐藤さんは大阪で一番早くサロンを始めたのですよね?
佐藤:はい。うちは関西一号店みたいなものなんです。当時は関西に全然CS60のサロンがなかったので、九州、四国、中国地方から会員さんがきてくれました。でも正直、最初はへたくそだったんです。相手は1泊2日くらいできて、交通費や施術代でけっこうなお金がかかるわけです。その当時は「サロンから出る時に笑顔で帰ってもらうには?」ということばかり考えていましたね。今でもそうなんですけど。もちろん近所から来てもらったから手を抜くということはありませんよ。誰であっても「先生ありがとうございました」とニコッと笑って帰ってもらう。それを絶対やらなあかんなと思いました。
―奥様は、「工務店はやめてサロンをする」と言われたときはどう思いましたか?
彰子:びっくりはしましたけど、不安はありませんでした。夫はやりたいことをずっとしてきた人ですし。彼の熱い思いというのは慣れてますし(笑)。夫から「私のほうが合っているんじゃないの」と言われて「そうかもしれない」とも思いました。CS60を体験したときは、どこを触られても痛いという感じだったのですけど。健康の分野にたずさわりたいという気持ちがあったのと、「CS60を使いこなしたい」と思ってフランチャイズに加盟しました。
―それからずっとお二人でされているんですね。
佐藤:僕は西村先生を超えたろうと思っていますからね。
―おお、すごいですね。西村先生を神様というふうに特別視するのではなくて、「超えたろう」と。
佐藤:いや、神様と思っていますけど、だからこそ超えたろうと思うわけです。当たり前ですけど、会員さんの立場になったときに、自分が通っているサロンの施術者が一番うまくないと嫌じゃないですか?
―まぁ、たしかに、できるだけうまい人にしてもらいたいですね。
佐藤:自分の選んだサロンの人が下手だったらいやでしょう?これからも元気で過ごしたいからと思い選択したもので、何も変わらなかったら、悲しいでしょう?単純な話で、会員さんは「一番うまい人にしてほしい」と思っているわけです。だから先生を超えないとアカンのです。日々いろんな勉強もするし、動画も見るし、先生のちょっとした言葉も「なるほどなぁ」と思って真剣に聞いています。でも、僕の攻め方は先生ともけっこう違うからね。今は守破離で言うと「破」の部分だと考えています。しかし、最終的にはCS60のみで西村先生を超えたいと考えています。
―先生とは違ったアプローチなのですか?
佐藤:だって先生を超えたろうと思っているのに、先生の真似してたら絶対アカンやないですか。あっちが本家本元やから。だから僕は違ったアプローチでやったろうと思っています。先生も体を見ていろいろな気づきがあると思うけど、僕は僕なりに考えてやるわけです。うちにお金を払ってくれる人もいっぱいいるわけですよ。だったら毎日勉強せなアカンでしょ?それだけの話ですわ。「何で勉強せんのんかな」って思います。
―そうは言っても、実際に勉強し続けるのはすごく大変ですから、熱い心を持っているのだと思います。
(つづく)