CS60の施術を一度も受けないでフェローシップに加入されたIRIさん。その後、祖母が病気になり、余命宣告を受けます。彼が祖母のためにしてあげたこととは何だったのでしょうか。
―おばあさまはどんな方だったのですか?
IRI:祖母はとてもしっかりした人でした。小学校の教師をしていて、女手一つで子供を2人育てました。70代でヨーロッパに一人旅するくらいアクティブで、90歳になっても背筋がぴしっと伸びていたんです。多才で、絵も描くし、書道も師範並みの腕前。怖いこともあるけれど、みんなから尊敬されて、愛されていました。こけるまではすごく元気で、階段もシャンシャンとのぼっていたのが、退院したら目も開かない、まわりがだれかもわからない状態になったので、すごくショックでした。
―もう寝たきりに近い状態になってしまったのですね。
IRI:僕にできることは、週に1~2回祖母の全身をCS60で施術することでした。西村先生にどういうふうにしたらいいのか聞くと、「最後は愛情だよ」と言われたのです。そこで愛情をこめて施術しました。
―何か変化はありましたか。
IRI:医師からは「1月はもたないだろう」と言われていたのですが、1週間もしたら目もあいて意識がはっきりしてきました。最初は僕の顔もわからなかったのに、名前を呼んで「きてくれて、うれしい」と言ってくれたのです。結局3月に亡くなりましたが、最後まで元気でしたね。祖母には玄孫までいるんですけど、一人ひとりと話をして、痛みも感じずに眠るように息をひきとりました。
―最期まで自分らしくいられたのですね。
IRI:ええ、2月は祖母の誕生日だったんですけど、ケーキのロウソクも自分で吹き消したんですよ。訪問介護の人も驚いていました。普通はあの状態から元気になる人はいないようです。祖母が亡くなったあと、大きな花をもってきて「こんな人は見たことがない。これから語り継いでいきます」とおっしゃってました。
ーそうなんですね。おばあさまやご家族の方にとって、すごく大事な時間が過ごせたのかなと思います。
IRI:元の元気な祖母に戻って亡くなったので、「大往生でよかったね」と思いました。
―そういうこともあって、ますますサロンの活動に力を入れようと思われたのですね。
IRI:2月にサロンオープンしたんですけど、「もっとしていきたいな」という気持ちがあります。ただ本業が忙しすぎてなかなか新規の方はとれないのが現状ですけど。ひたすらいろんな人にやりたいですし、CS60のことを知ってほしいなという気持ちがあります。サロンの活動に時間を使うようになってから、収入は減りましたが、私自身は幸せなんです。
―収入が減ったのに幸せなんですか?
IRI:結局人間の悩みって、お金か人間関係か健康です。健康は、これまでお医者さんや治療家の方しか関われなかった分野ですよね。そこで人の役に立てるというところに幸せを感じます。健康は他の2つの悩みともくっついていることが多いです。体が元気になると人間関係もよくなったりします。ありふれた言い方ですが、結局健康っていちばん大事だなということを実感しています。
(おわり)