
- 2026/01/22
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Newsletter Vol.355
CS60ニュースレター 大西瑠美さん(前編) 「施術は触る前から始まっている」 -

中野坂上のサロン、「CS60パナケイアるみ」の大西瑠美さんが大切にしているのは、カラダだけでなく、心・体・魂の全体と向き合うこと。そして、施術に入る前の対話や、場の空気そのものです。CS60との出会いもまた、偶然ではなく、必然だったといいます。
武道の身体感覚を通して見えてきた、「察すること」「軸をつくること」「力を抜くこと」。施術観の根っこにある考えを、じっくりと伺いました。―大西さんは最近、武道を始められたんですよね。
大西:はい。2025年の8月くらいに、お導きというか、ご縁がありました。 明治神宮の中にある「至誠館」という道場に、週に三回くらい通っています。
―どういう武道なんですか?
大西:合気道と鹿島の太刀をあわせたお稽古です。木刀を使う武道研修が、思いのほか楽しいです!
―どんな楽しさですか?
大西:「もしかしたら私、武士だったのかしら」と、思うくらいに!木刀を持つと、体が生き生きする感じがあるんです。(笑)
木刀を振り下ろすとき、腕肩に力を込めてしまいがちですが、実は、力を入れてはいけないということも知りました。―合気道も、すごい勢いで人を投げ飛ばしているように見えるけど、入れている力はほんのわずかですよね。
大西:そうなんです!そこに、とても驚きました。肩と腕の力は抜き、下丹田から力を発しているんです!木刀を握る時は、左手の小指と薬指だけで握る。他の指は動きをつくるために、固めない。そして、相手の動きは察するけれど、心はとらわれない。
―その「無心」の感覚って、CS60の施術と近い感じがします。
大西:そうなんです。私も武道を学びながら「あ、これ、体を整える方法と一緒だな」と感じています。とくに、へその下にある「丹田(たんでん)」が体の中心で、「そこに力を溜める、そこから出す」という感覚が、すごくしっくりきています。
―武道では丹田をすごく大切にしているんですよね。
大西:はい。丹田がしっかりしてないと、正しく立てないし、歩けないし、きれいな動きができない。 木刀を持つ時は腕や肩に力が入ると、中心(丹田)からの本来の力が出せなくなります。
―その感覚って、施術と通じるところがありますか?
大西:CS60の施術で、お客さんの体をさすりながら「ここだ!」という感覚になることがあります。痛がってる場所ではなく、その裏だったり、どこかから信号が送られている感じになることが。そこを見つけると、少しずつ全体がほどけ、結果的に痛みが取れることが多いなと感じます。痛みの場所に集中しすぎることから少し離れて、観るというような感覚です。
―全体をとらえて違和感を察知する、という感覚でしょうか。
大西:そうですね。最近読んでいるのが、宮本武蔵の『五輪書』なんですけど、そこには「太刀を振る前から始まっている」とあります。向こうが刀を抜く前に、その「来る」を察知して、先に動く。
―まるで予知能力みたいですね。
大西:そうですね。察する感覚を磨くと予知能力になるのかな。そしてそれは、特別な能力ではなくて、感覚を磨いていくと、誰でも分かるようになるものだと思います施術も、「触る前から始まっている」と、最近すごく感じます。
―触る前から?
大西:お客様が部屋に入ってきたときの印象とか、声のトーンで、「あ、今日は警戒してるな」とか「今日はしゃべりたい日だな」とか、なんとなく分かります。
そこを無視して、技術だけで何とかしようとしても、体って、あまり動きません。―お客様を観察して、わずかな変化を察知する力が、技術の前にあるということですね。
大西:そうですね。だから、施術中に「これをやらなきゃ」って、私の中で決めすぎないようにしていますCS60で「ここを流す」「ここを狙う」って考えるというより、「今、体がどこを触れてほしがってるか」を読む感じです。 触れていると、「ここだよ!」って、体が教えてくれることがあるんです。
―こちらからグイグイいくのではなく、相手の体の反応を待つ?
大西:そうですね。読む感じです。待っていると、「今」という瞬間が訪れます。

(つづく)
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