国内ライト級のトップファイター、北岡悟さんにCS60を試していただき、お話を聞きました
総合格闘家の北岡悟さんは、キャリア20年を超える大ベテランです。2009年に初代戦極ライト級王座に輝き、13年4月にはDEEPライト級王座を奪取し4度の防衛に成功しています。国内ライト級のトップファイターです。
彼はアスリート施術会で、「2004年秋にダウンした際に一度ひどく痛めて、外側靭帯部分を断裂しました。良くなってきたのですが、2020年と2021年に再び痛めてしまいました」と話してくれました。
格闘技には、倒れたときに後ろ受け身を取りながら、相手の攻撃を受けずに素早く立ち上がる「柔術立ち」という技があります。北岡さんは西村先生の目の前で何回か柔術立ちを行い、違和感があることを伝えました。
「少しCS60をやってみましょう」
西村先生が膝を施術して、もう一度受け身からの立ち上がりの様子を見ます。
「起き上がりがまだ遅いかな」と西村先生。
今度は仰向けに寝てもらい、脇腹から胸にかけて施術をして、また柔術立ちをしてもらいます。
施術前と比べると動きがスムーズに見えました。
「まだ滑るけどあきらかに良いです。膝を曲げる角度によって立ち上がる動きが怖かったのですが、それがほとんどなくなりました」
北岡さんはそう言って、感覚を確かめるように何度も受け身からの立ち上がりを繰り返していました。
施術後に北岡さんに感想を伺いました。
「これまで立ち上がるときに膝がパキッとなるエラーが起きやすかったんです。膝がズレて正しくない位置にはまるような感覚です。痛みや違和感が強いと動けなくなります。試合中は気合いで動きますけど、出力やパフォーマンスが格段に落ちます。競技をしている人であれば、ケガは誰しもつきまとうものだし、日頃のケアも含めて実力だと思っています」
長年格闘家としてのキャリアを積み重ねている北岡さんに、今後の目標を聞いてみました。
「今までは勝ったり、リアクションをもらったりするのが嬉しかったんですけど。今は自分のジム(パンクラスイズム横浜)もあって慕ってくれる人たちがいるので、彼らの気持ちに応えていきたいです。今は人生を模索中なんですけど(笑)、体は動かしていきたいです。自分が動いている姿を見せることで指導していきたと思っています」
(おわり)