三恵歯科医院の院長 森一弘先生は、持ち手が細長く、円柱型のヘッドがついた「CS60デンタル(仮称)」の開発にも協力されています。どのような形で使用されているのか伺いました。
―森先生がCS60と出合ったのはいつごろでしょうか?
森:息子の事故をきっかけに私の意識がパーンと変わったタイミングです。
当時私は自分でもヒーリングができないかと思い、いろいろな方法を学ぶために日本のみならず、上海などにも足を運びました。気功などは習得にそれなりの時間がかかりますが、CS60は誰でも施術者になれるのが魅力だと思ったのです。
―CS60デンタルを導入するきっかけとなったのはいつですか?
森:2021年6月に西村先生が三恵歯科医院に来てくださり、「CS60デンタルを作ったので検証してくれないか」と直接ご相談いただいたのです。それ以来、クリニックで使わせていただいています。
―CS60デンタルは一般向けではないのですね。どのような効果がありましたか?
森:一時的に炎症を抑えるという意味では、患部を擦ることによって改善されるような気がします。
メカニズムはまだわからないのですが、これからもっと検証していきたいと思います。炎症を抑えられたとしても問題を引き起こした歯の内部の原因は取り除かなければいけませんから、まずは歯科として根管治療を行い、補助的にCS60デンタルを使用しています。
―こちらのクリニックに来たら、いつでもCS60デンタルの施術を受けられるのでしょうか?
森:基本的には院長である私の判断になります。口腔内の状態を診て、患者さんにCS60とCS60デンタルのことを説明した上で、「お願いします」と言われる患者さんには使用しています。
―両方使われているのですね。どちらも使っていて、どのような違いがありますか?
森:私としては口腔内にアプローチすることが多いので、CS60デンタルのほうが使いやすいと感じています。
CS60デンタルを問題のあるところ、例えば根尖病巣(根の先に膿の袋ができている状態)のある付近の歯ぐきに当てると、患者さんが反応します。そういう意味では見立てに使えるのではないかと考えています。
―とても興味深いです。CS60のどういうところに魅力を感じていますか?
森:西村先生をはじめ、おかみさんやCS60のスタッフには愛があります。
これが今の時代にとても大事なことではないかと思っているのです。
世の中、自分のことしか考えない利己的な人が多くいますが、CS60の皆さんは他人を思いやる精神があります。
愛を持ってボランティア活動のために海外にも行かれたりしていますよね。
開発者の西村先生が愛をみんなに与えてる姿は素晴らしいですし、歯科医師としても見習いたいと思うところです。
―ありがとうございます。最後にこれからの先生の目標を教えてください。
森:日本では毎月50万本の歯の新規の神経治療が行われています。やり直しが60万本です。
年間では1000万本以上の神経治療が行われています。
国家の予算として、医療全体で毎年42兆円が使われています。
毎月50万本60万本の神経治療をしなくて済むようになれば、無駄な予算が削減できるという風に考えています。
―西村先生もよく「日本の医療制度のためにも寝たきり老人をなくしたい」とおっしゃっていますが、同じ方向性ですね。
森:歯科というジャンルにこだわる必要はないと思っているので、CS60と歯科、さらに他の医療を統合させていきたいです。
例えばCS60デンタルを取り入れた「日本式の新しい歯科医療」を世界に向けて発信していくことも考えています。「忍者式」とか「サムライトリートメント」という名前をつけると外国人も喜びそうでしょう?(笑)
日本人の底力はすごいものがあるので、どんどん世界に発信していきたいです。
(おわり)