
- 2025/02/06
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Newsletter Vol.305
「マインドセラピーわきやま」 脇山明さんインタビュー(前半) 心理カウンセラーからCS60の施術者となり、バングラデシュ、アメリカ、スリランカと世界各地で活動を展開する脇山さん。FL資格を取得してわずか3ヶ月でのバングラデシュ・ボランティアを皮切りに、20年来の夢だったスリランカでの施術も実現。その軌跡を伺いました。
―今回は「マインドセラピーわきやま」というサロンに来ております。脇山さんは心理カウンセラーですよね?
脇山:そうなんです。起業して心理カウンセラーになったのは6年前です。それ以前はお寺の職員でした。真言密教系のお寺で、様々な方の悩み相談に乗っておりました。
―お寺の職員さんから、どうして心理カウンセラーの道を歩もうと思ったんですか?
脇山:密教に伝わる運命学を使いながら、信徒さんのご相談に乗る機会が多かったのですが、単なる占断では割り切れないような悩みが数多くありました。「1対1で心を深く掘り下げていきたい」と思って、組織を離れて開業カウンセラーになる決心をしました。
―CS60に出合ったのはいつ頃ですか?
脇山:CS60との出会いは、お寺を辞めた翌年でした。元外交官の原田武夫さんのYouTube動画がきっかけです。経済や国際情勢を扱うチャンネルでしたが、「これからの時代は、健康でないと生きていけない」という話から、CS60が紹介されました。
興味を惹かれてサロンに行ったら、経験したことがないほどの痛みを感じて、しばらく離れてしまいましたけど(笑)。―そこからどうしてCS60の施術者になろうと思ったのでしょうか?
脇山:やはり、最初にYouTubeでCS60を見た時のインパクトが強く残っていました。また、心理カウンセリングでお会いする多くの方が体のどこかに不調を抱えていることに気づいたんです。
―今は心理カウンセリングとCS60の施術を両方されているんですよね。FLになってすぐにサロンを始めたのでしょうか?
脇山:このサロンをオープンしたのは2024年の2月です。振り返ってみると、最初にお金を戴いてお客さんに施術をするよりも、バングラデシュで施術したほうが早かったですね。バングラデシュに行った時、私はFLに加盟してまだ3ヶ月でした。
―わずか3ヶ月でバングラデシュに? どういう経緯でしょうか。
脇山:きっかけは本部の追加研修です。一緒に参加していた橋本健さんが、自己紹介のときに「今度バングラデシュに行って施術しようと計画していますが、一緒にボランティアで行く人いませんか?」と声をかけてくれたんです。橋本さんはバングラデシュで貿易のビジネスをされている方です。その後の2人1組の施術練習で橋本さんとペアになり、10分で行くことを決めました。
―すごいフットワークの軽さですね。どうしてバングラデシュにピンときたのですか?何かゆかりがあるのでしょうか?脇山:20年ほど前に、スリランカの留学生とシェアハウスで半年間暮らしていた時期があるんです。彼から「スリランカは医療保険もないし、軽い病気や怪我から死んでしまう人もいる」と聞いてショックを受けました。その日から「スリランカの人に何か役立つことをしたい」という想いを持ち続けていて、バングラデシュの話を聞いたときにその気持ちが蘇ったんです。
―インド洋を囲む一帯ですし、地理的にも近いですね。何人で行かれたのですか?
脇山:橋本さんと下條夏彦さんと、私の3人です。施術経験が浅かったので、下條さんから効果的なワザをいくつか教わって臨みました。橋本さんは初め、街頭で道行く人に施術するくらいに考えていたのが、参加メンバーが増えたので急遽本格的に計画してくれたそうです。
―場所はどこでしょうか?
脇山:北ダッカ44区の区長さんのオフィス兼集会所です。施術台を2台と、女性専用スペースを設けました。
―何人ぐらい施術されたんですか?
脇山:2日間で330人を超えました。でも皆さん、会場に来るまで何をされるか全然わかっていなかったと思います。
―当時はまだ経験が浅くて、しかも言葉もわからない状態ですよね。大変だったのでは?
脇山:もう無我夢中でした。日本で普通に生活していたら絶対会えない人たちですから。「ここで会うってことは特別な縁があるんだな」と思ったら、目の前の人に集中できました。技術は基礎研修の内容と下條さんから教わった秘伝のワザだけでしたが。
―効果はいかがでしたか?
脇山:びっくりするほど喜んでくださいました。ただ、体を酷使して筋肉が鋼のようになっている方が多く、日本人より体調の悪い人が目立ちましたね。脳梗塞で半身麻痺になった方や、手足の震えが止まらない方も大勢いました。後から聞いた話ですが、現地で使われているターメリックに鉛が長い間混入していた影響かもしれません。
―施術ではどんな手応えがありましたか?
脇山:印象的だったのは、脳の障害で無表情だった少年が施術後に笑顔を見せてくれたことです。思いつく限りの施術をしたら、徐々に表情が和らいできて。付き添いのお父さんも喜んでくれました。
手足の可動域が広がって喜んでいた方も多かったですね。
あと、心臓が悪くても病院に行けず呪術師に頼るしかなかった男性が、痛さをこらえて施術を受けてくれた後に、まともに喋れない口から懸命に「ありがとう」と伝えてくれたのも記憶に残っています。
バングラデシュの人たちの期待と私たちの集中が合わさった効果もあったかもしれません。
それと、地元TV局がいきなり取材に来たのにはビックリしましたね。
CS60を持って3ヶ月でこのような経験ができたことは、本当に大きな財産になりました。(つづく)
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