すべての人のウェルネスを願って日本で開発された、ヒーリングシステム CS60

2025/03/13

Newsletter Vol.310

イギリス在住施術者 和田美河さん インタビュー(後編)

イギリスには、診察までの長い待ち時間や医療従事者のストライキなど、日本では考えにくい医療事情があります。そんな中、和田さんのような個人の施術者が活躍する場が増えているようです。

―前回、お客様の笑顔を見られることが大きなやりがいになるとお話いただきました。特に印象に残っているエピソードはありますか?

和田:はい。60代半ばの女性で左の腰の手術後にその足が2倍ほど腫れ、始めは触れないほど全体が痛く、1年かけてマッサージで少し落ち着いたもののその後足裏と足の甲に神経が通っていないような状態が続いていました。昨年CS60をこちらに持ってきて以来そ毎週コツコツと施術を続けていたら、「つま先がジンジンしてきた」「少し動かしやすくなった」と少しずつ変化が出て、徐々に左足全体に力が入るようになり歩き方が自信がついてきました。今でも毎回施術を終えるたびに笑顔をになり一緒になって喜びます。

―ご家族にも施術された経験はありますか?

和田:私がCS60のファシリテーターになった直後に、義妹が脳梗塞で体の麻痺が残って帰ってきたことがあったんです。お医者さんに「運転は無理」「難しい話もできない」と言われて本人はとにかくもとの生活に戻りたいがため、時に無理を押した結果あちこちが痛くなり泣いていました。その当時何とか助けにならないかと毎日施術をしながら可動域が広がるようにサポートしていきました。

ー変化はありましたか?

和田:CS60だけが要因とは言いませんが、義妹はあれから1年経ち自転車に乗って仕事に出掛けられるまで元気になり、今では後遺症が残らないくらい回復しています。2人の事例を見ていて、これが西村先生のおっしゃるCS60の凄さなんだな、と実感しています。

―それは何にも代え難い喜びですよね。前回イギリスの社会背景もお聞きしましたが、移民問題や医療費などで不満が募ることもあるんでしょうか?

和田:イギリスは国民保険制度があるので、権利が認められれば海外からの移民の方でも無料で医療が受けられます。ただ、その分医療費がかさみ、医師不足も深刻化していて「どうして移民ばかり優遇するんだ」という声が出るんですね。地域によっては暴動が起こったり、階級社会特有のクラシズムによる差別も今だ根強く残っています。

ー貧富の差が大きいという話もよく聞きます。

和田:貧富の差もそうですが、とにかく物価が高いので生活が大変ですよ。たとえばスターバックスのコーヒーが1杯1000円ほどします。最低賃金は1時間2200円くらいと言われていますが、それだけでは厳しい人も多いのが現状です。

―医療事情も社会情勢も、日本とは随分違いますね。そんな環境でCS60を指圧代替機器として活用しながら施術を続けている和田さんのお話はとても興味深いです。最後に、今後の展望があればお話ください。

和田:イギリスでは医療を受けるまでが本当に大変なので、「少しでも体をラクにしたい」と考えている方にとって、すぐに受けられるCS60の施術は頼りになると感じられているようです。私自身もまだまだ勉強中ですが、一人でも多くの方と向き合っていきたいですね。やっぱり人間は国が変わっても、基本は同じですから、どうやって話しかけ、心をかけ、コミュニケーションをとって励ましていくかという部分が大事です。あとは技術さえあれば、世界のどこでもやっていけます。

(おわり)

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