
- 2025/04/10
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Newsletter Vol.314
岡本博恵さん(後編) 前編では、龍神アートとCS60の施術を通じて人生の転機を迎えた岡本博恵さんのストーリーをお届けしました。後編では、伊勢神宮での不思議な出会い、そして“見えない世界”とのつながりがもたらす日常の変化についてさらに深く伺います。
―岡本さんが作られる龍神様、とても素敵ですね。素材は何でできているんですか?
岡本:本体は石粉粘土でできていて、レジンを塗って仕上げています。これは流木に作ったんですが、普段はアワビの貝殻の中に作ることが多いですね。
―アワビと龍神様の組み合わせには、何か意味があるんですか?
岡本:あるんです。龍を作り始めた頃、「伊勢神宮に行くといい」と言われて、ふらっと行ってみたんですね。外宮をまわり、そこから内宮までバスで行き、早足で歩いていたら、内宮の入り口で恰幅のいいおじさんに声をかけられたんです。
―いきなり知らない人に?
岡本:はい(笑)。「観光ですか?」と聞かれて、「そうです」と答えたら、「じゃあ案内しますよ」と。なんだか不思議な流れで、細石の場所とか、神の宿る石とか、天照大神様の“ロイヤルキッチン”と言われる民営庁舎まで案内してくれて。そのおじさんが「天照大神様の大好物はアワビだ」と教えてくれて‥「あ、私アワビの貝殻に龍神を作ってる!」と鳥肌がたったんです。アワビの貝殻の上に龍を乗せるという自分の制作スタイルが、龍神様と天照大神様をつなぐ象徴になる気がして。
―まるで導かれるような出会いだったんですね。
岡本:そうなんです。さらに、内宮の出口にある池で立ち止まった瞬間、錦鯉がくるくる回りだしました。鯉が回るのは運気上昇のサインなんですよ。夢中でスマホで撮影しているときにおじさんが言ったんです。「この鯉が空に舞い上がって龍になる。そして龍の鱗は一枚一枚が小判なんですよ」と。アワビと龍が繋がった瞬間でした。
―詩的な表現ですね。まるで絵本のようです。
岡本:それを聞いてから、龍の鱗を一枚一枚丁寧に作るようになったんです。今でも毎日、小判を一枚ずつ貼るような気持ちで鱗を作っています。
―すごく丁寧なお仕事なんですね。作品に“魂が入る”のが伝わってきます。
岡本:あの日から、私の中で何かが大きく変わったんです。その年の誕生日には、空に虹が出て、龍の顔のような雲が現れて…。「ああ、見守られてるんだな」と思いました。
―日常にこそ“神様”が宿ることを教えてくれるエピソードですね。
岡本:振り返ると、子どもの頃もよく祈っていたんですよ。願いもよく叶っていたなと思い出しました。叶わなかったのは…親の予算をオーバーしたクリスマスプレゼントくらい(笑)。
―可愛いエピソードです(笑)。龍神様の作品づくりとCS60、どちらも“目に見えないもの”を扱うお仕事ですね。
岡本:本当にそう思います。龍神制作のゾーンに入ると、涙が出るほど嬉しくなることがあります。先日は母に「産んでくれてありがとう」って電話したくらいです(笑)
―CS60でもそういう感覚になることはありますか?
岡本:そこまで泣けるほどではないけれど、でも「疲れない」んです。ネイルを5人やるとクタクタだったのに、CS60は施術しても不思議と元気。終わったあと「さっぱりした」っていう感覚があるんですよね。
―本当に不思議ですよね。最後に、今後CS60をどんなふうに活かしていきたいか、教えてください。
岡本:地域のマルシェなど、今後もいろんなイベントにCS60を持っていって、ご年配の方々にも届けたいなと思っています。
―素晴らしいですね。施術のときに心がけていることはありますか?
岡本:やっぱり“自信を持つこと”ですね。自信がないと、お客様も不安になってしまう。最初は不安でも、プロとしての意識を持って、堂々と施術する。すると相手も安心してくださるんです。
―その姿勢が、信頼に繋がっていくんですね。
岡本:私はマラソンをやってたので、体のどこが疲れるのか、どこが凝るのかが感覚的にわかるんです。そういう経験も役立っていると思います。
―本当にエネルギーにあふれていて素敵だなと思います。これからの活動も楽しみにしています。
(おわり)
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